睡眠時間が3~4時間でも全然大丈夫なショートスリーパーになる方法はあるの?

睡眠負債

 

 

さて、ここまでいわゆる一般的な睡眠に関する説をお話ししてきたわけですが、新たな説もあります。それは早稲田大学研究戦略センター教授の枝川氏の話にある「睡眠負債をためない術」です。

 

 

睡眠リズムに則ると、最適睡眠時間は「1.5時間の倍数」になるそうです。前述した睡眠サイクルは1セット90分です。従って、その倍数の睡眠時間で眠るのが脳にも身体にも合っているという説です。

 

 

「90分周期説」からすれば、7.5時間睡眠がちょうど5セットというところで目覚めることになります。ベッドに入ってから寝付くまでの時間もあるので、8時間睡眠は脳や身体に合った睡眠時間というわけです。

 

 

ポイントは、次の日に最適な睡眠をすれば前日分を盛り返せるということではないということです。健康に良くない影響が出てくるようです。死亡率を調べて、最も低いのが6.5~7.5時間の睡眠時間で、7.5~8.5時間になるだけで約20%も多くなるとされています。8時間以上の睡眠をとると、心疾患のリスクが高まるそうです。

 

 

それなら少し短めの6時間睡眠はどうでしょう。これが問題で、6時間睡眠は何と「二晩徹夜」したのと同じだという研究結果があるのです。4時間睡眠でも同様だったそうです。6時間眠っても、認知テスト、脳波では徹夜明けと同じことになっているわけです。

 

 

短時間睡眠を続けていると、「睡眠負債」となって、脳や身体に悪い影響を及ぼしてしまうという睡眠科学の考えです。さあ、こうなってくるとショートスリーパーはどうなってくるのでしょうか?