理想的な睡眠時間
「理想的な睡眠時間は？」、「いい睡眠とは？」など、こうした話題は普段からよく出てきます。もちろん個人差が結構あると思いますが、日本人を対象にした意識調査においては、ベッドにいる時間が6時間以内になると睡眠不足だと感じる人が多いとなっています。
睡眠には長寿、アンチエイジングへの影響もあるだけに、最も健康的な睡眠時間については誰もが気にしていると思います。
睡眠時間に関しては他にもいろいろな調査が行われていて、そこでは、健康や長寿に関係する最適な睡眠時間は「7時間」だという知見も得られています。そうなると表題にある「睡眠時間が3～4時間でも全然大丈夫」というのはおかしいのでしょうか？いえいえ、話を早急に進めてはいけません。まずは、一般的な説についておさらいをしておきましょう。
アメリカで行われた寿命と睡眠時間の関係についての大規模調査でも、睡眠時間が7時間の人は最も死亡率が低く長寿であったとしています。当然各人での差はあるわけですが、睡眠時間がそれよりも短くても長くても寿命は短くなるとしています。
心臓病の発生率と睡眠時間の関係を調べた研究でも、7～8時間睡眠の場合が最も心臓病になりにくいという結果になっています。こうした結果が、言ってみれば普通の見解ということになるでしょう。次項でも、もう少し一般論をお話しします。